スニペット(Snippet)
WordPressの機能を少しだけ「カスタマイズ」したいときに使う、短いコード(PHP・CSS・JavaScriptなど) のことです。
たとえば
ページタイトルの出力方法を変えたい
管理画面の表示を整理したい
ElementorやGutenbergに小さな動作を追加したい
といった場合、テーマやプラグインを作るほどではない「軽い処理」を
スニペットとして登録します。
GutenbergやElementorとの違い
- 比較項目
| | スニペット | プラグイン |
| 目的 | WordPressの挙動を細かく調整 | 新しい機能や画面を追加 |
| 導入方法 | コードを管理画面から登録(またはfunctions.php) | ZIPをアップロードして有効化 |
| 開発の難易度 | やや高い(コード理解が必要) | 低い(設定中心) |
| 処理の範囲 | 一部の動作・表示を変更 | システム全体に新機能を追加 |
| 代表的なツール | Code Snippets / WPCode など | Elementor / WooCommerce など |
Elementor / WooCommerce などスニペットは、WordPressの「裏側を少し調整する道具」です。
一方プラグインは、「大きな新機能を追加する道具」です。
スニペットでできること(例)
- 投稿や固定ページのタイトル表示を変更
- 管理画面にカスタム列を追加
- 更新日やログイン日時などを表示
- CSSを追加して見た目を調整
- WooCommerceの商品ページを条件付きで非表示
- Elementorウィジェットの動作を上書き
スニペットを使うメリット
- プラグインを増やさずにカスタマイズできる(軽量)
- テーマを変えても設定を維持できる(スニペットプラグイン経由なら)
- サイト全体または特定ページに限定して適用できる
- 自分専用の「ちょっと便利な設定」を増やせる
- ElementorやACF、WooCommerceなどとの連携も可能
スニペットの導入方法
スニペットは、直接コードを書くか、専用プラグインで管理するのが一般的です。
- 方法①:テーマのfunctions.phpに直接追加
外観 → テーマファイルエディター → functions.php を開く
*テーマが更新されると削除されるので、子テーマを作成して記述するのが一般的です。
最後の行にスニペットコードを貼り付け
保存して動作を確認
⚠️ 間違ったコードを入れるとサイトが真っ白になる(Fatal Error)ことがあります。
初心者にはあまりおすすめしません。 - 方法②:スニペット専用プラグインを使う(おすすめ)
代表的なプラグイン:Code Snippets、Code(旧Insert Headers and Footers)
【Code snipeptesプラグインの使い方】
- プラグイン → 新規追加 → 「Code Snippets」で検索
- インストール → 有効化
- 「Snippets → 新規追加」からコードを登録
タイトルとコードを入力し、「保存して有効化」
Code Snippetsは、functions.phpに書くのと同じ効果を持ちますが、
管理画面から安全にオン・オフできます。
スニペットの種類
- PHP:WordPressの動作や管理画面の処理を変更
*当サイトで扱っているコードスニペットです。
CSS:デザインや見た目を変更
JavaScript:動きやイベントを追加
HTML:固定要素をページに直接追加
スニペットを使うときの注意点
- ⚠️ コードミスでエラーが出ると画面が真っ白になることがあります
- バックアップを取ってから追加すること
- 同じ機能を持つプラグインとの重複・競合に注意
- functions.php に書いた場合は、テーマを変更すると無効になる
- Code Snippetsプラグインを使えばテーマに依存せず安全に管理可能
スニペットとプラグインの使い分け
- 小さな機能変更(例:タイトルや日付の表示):スニペット
- デザイン・ウィジェット・大きな機能追加:プラグイン
- コード知識がある場合:スニペットが軽くて安全
- ノーコードで使いたい場合:プラグインがおすすめ
まとめ
スニペットは「小さなコードでWordPressをカスタマイズ」する方法
プラグインは「大きな機能を追加」する方法
スニペット専用プラグイン(Code Snippetsなど)を使えば安全・便利
ElementorやGutenbergと併用することで、自由なサイト構築が可能
*⚠️同じ機能の場合は、スニペットとプラグインを重複してインストールしないでください。